東京の片隅で奄美しま唄を習う

奄美しま唄三線目黒教室のことを書いています/奄美民謡に興味ある方いらっしゃい

行きゅんにゃ加那

昨日は7月度の2回目の練習日でした。

新しく入った人がいるので、三味線の基本的な弾き方からじっくり先生が教えてくれました。

私も入ったばかりの頃はこうだったなぁと懐かしくなりました。

 

三味線で奏でる音は9音。たった9音で様々な奄美民謡が弾けます。

(もちろん曲によっては音も増えますがそれでもプラス2音ぐらい)

私は素人なので、音の学術的な解説はできませんが、今まで楽器の経験がなくても、奄美三線はかなりとっつきやすいのではと思います。

私もこれまで楽器経験なしです。

あと、個人的に手が小さくても弾ける楽器なのもかなりの利点。

 

さて表題の「行きゅんにゃ加那」ですが、新人が最初に習う曲になります。

歌詞をほんの一部ご紹介

1

きゅんにゃ きゃ事忘れて 行きゅんにゃ加那

うったちや うったちゃが 行き苦しや ソラ行き苦しや

2

目ぬ覚めて ゆべ夜長ゆながと 目ぬ覚めて

わきゃ加那こと思うて ぶららぬ ソラ眠ぶららぬ

 

加那とは、愛しい人・恋人という意味。

うったちは、打っ発ちと書いて出発という意味になります。

島を離れて旅立ってしまう愛しい人に対して私のことを忘れて行ってしまうのと歌っているんですね~。去る方も行き難いという気持ちでいます。

私は歌詞だけをみて勝手に亡くなった人に対する悲しみを表現しているのかと勘違いしておりました。

どちらにせよ切ない曲です。

奄美出身の人によると、島では、この歌を耳にする機会が多く自然と覚えるくらいだそうです。

 

この曲、弾くのは易しい方なんですが、本土育ちの私からすると発音が難しいんです。

どこがって、それは「目ぬ覚めて」の「目」!!

「め」と発音してしまうと、先生にすかさず注意されます(笑)

正しい発音を無理やり平仮名で表すと「むぃ」となるんですが、本当に難しいです。

 

でも島出身でも、若い人だと、この発音出来る人ほとんどいないらしいですねー。

なんとか発音できるようになりたいものです。

 

 

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コロナ明け後初めての教室再開!!

コロナの影響で教室で練習ができなくなり、3年が経とうとしていましたが、ようやく再開されました!

 

久しぶりにみなさんの顔が見れて嬉しいですね。

 

さらに嬉しいことに今回から新しいメンバーが2人加わり、活気が出てきました。

二人とも奄美出身の方でした♪

島のことを色々と教えてもらいたいですねー。

 

その内一人の方の教室に入られた理由は、

「行きゅんにゃ加那」が大好きで唄えるようになりたいから!!

でした♪たしかに良い唄ですよね!

多分どの教室でもそうだと思うんですが、「行きゅんにゃ加那」は一番最初に練習することになる唄です。基本が詰まった唄なんでしょうね。

 

新しい仲間のやる気に満ち溢れた瞳に、私も練習頑張らなきゃと気が引き締まりました。

 

さて、肝心の練習ですが、みんなブランクが長くあったもので…

それまでスムーズに出来てた唄なのに歌詞を間違えたり、指が動かなかったり

・・・思ったより弾けない、歌えなーい!!

一同苦笑いでした。

 

音楽って日々の積み重ねがほんとーに大事ですね。

 

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